少年サッカーに関わる私

少年サッカーに関わる立場での意見などを書いていきます。

人の話をしっかり聞ける子どもはサッカーも上手くなる

サッカーに限らずですが、生きていく上で人の話を聞くということは非常に大切なことです。特に親は多くの経験を積んできた上で子どもにアドバイスをする訳ですから、家庭の中でその関係が上手くできていない子どもは当然、外の世界に出ても他人の話を聞かないものです。

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サッカーに関して言えば、コーチというのは何年も何十年も小学生を指導してきた経験の上でアドバイスをしてくれているわけです。指導方法に正解はないかもしれませんが言っていることは殆ど正しいことです。

人の話をきちんと聞くことが出来る子どもは、どんどん吸収して上手くなります。人の話を聞かない子(聞く気のない子)は、サッカーの本質的なところを理解しようとしないため当然上手くなりません。

勿論、子どもによってはそんなことは分かっていると思っていることもあるかもしれません。それでも一生懸命に教えてくれている人に対しては、きちんと聞く態度を取るべきだと教える必要があると思います。たとえ知っていることでも、聞くことで理解が深まります。

「人の話を聞く」人生を送る上で重要なことだと思います。

臨時コーチの私が監督をするときにメンバーを決める方法

私は普段、自分の子どもの試合は時間があるときには必ず見に行きます。他の保護者の方からすると熱心な父親と思われていると思います。ただ、個人的には自分の息子が一生懸命ボールを追いかけている元気な姿を見るのが何よりの幸せなので見に行っているだけです。基本的に、チームの勝ち負けにはそこまで気にしていません。

毎回のように試合を見に行っていいるので、コーチの人たちとも仲良くなっています。私がサッカー経験者ということもあり、コーチの手が空いていないときにトレーニングマッチを任されることがあります。

その時の私の判断基準はこうです。

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まず、子ども達全員に3つのグループに分かれてもらいます。

1.絶対に試合に出たい

2.試合に出たい

3・どっちでもいい

「3・どっちでもいい」と答えた子どもは私は試合に出しません。試合の日なのに本人が、出なくてもいいと言うことはサッカーをそんなに好きでもないし親に行けと言われているから来ている子ども達です。勿論、親御さんにも出さなかった理由は説明します。お子さんが出なくてもいいと言ったので、出たいと言った子どもを優先的に出しましたと言うだけです。

「2.試合に出たい」と答えた子どもは、多分自分の実力に自信がなくてそれを自覚しているんだと思います。そういう子どもは半分は出すようにはしています。そういう子が経験を積んでいけばきっと成長すると信じています。

「1.絶対に試合に出たい」と答えた子どもは基本的にフル出場させます。その子は自分で誰よりも試合を楽しみにしてきているはずです。迷わず出します。

ただ、普段練習に来ていなくて実力もいまいちで自信だけがある子の場合はもちろんそれなりの対応をしますが。

ただ、私が監督をやったときの勝率はよくないです(笑)

それでも、チームの成長、個人の成長という点では間違っていないと思っています。

サッカーはチャレンジしないと上手くなれない

サッカーが上手い子というのは、ミスを恐れずにチャレンジするプレーをします。小学生年代ではミスが許されます。中学生、高校生になってくるとミスが許されなくなっていきます。小学生の時にどんどんチャレンジして沢山ミスした子が、上手くなります。もし、小学生でミスが許されないチームに所属しているのであれば少し親が考えてあげた方がいいと思います。

自分が出来ないことにチャレンジしようとしない子どもは絶対に上手くなりません。

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極端な例をあげれば、幼稚園からサッカーをしていて小学校高学年になってもインステップキックを蹴れない子どもがいました。サッカーをやり始めた低学年の子どもなどは、比較的ボールが飛ぶトーキックをすることが多いです。その子は、インステップを蹴ろうとしないから高学年になってもトーキックを蹴っていました。

できないことにチャレンジして実際にやらないと、10年やっても一生やっても出来ません。これはサッカーに限らず生きていく上で重要なことです。

ご自分のお子さんの練習や試合などを見て、新しいことにチャレンジしたプレーをした時には結果に関わらず褒めてあげた方がいいと思います。そういう周りの反応が大事だと思います。

私が自分の息子によく言う言葉があります。

「プロでもミスはするし、あのメッシでもミスをする。小学生の君がミスをするのは当たり前なんだから、ミスを恐れる必要はない。」

 

 

子ども達が決めたスタメンが実はベストメンバーかも?

私の息子の小学生のチームでは、時々子ども達で話し合ってスタメン、ポジションを決めさせることがあります。トレーニングマッチ以外にも、公式戦でもやったことがあります。その時のメンバーはいつもコーチが選ぶメンバーとは少し違います。もちろん絶対的な実力を持った選手は何人かいてそこは同じになりますが、それ以外のところで大きな違いが出てきます。

コーチ(大人)が選ぶ選手というのはどうしても、勝つために必要な選手になりがちです。例えば体が大きくて、上手くないけどとにかくボールを跳ね返す選手などです。ところが子ども達に選ばせた選手は、フィジカルは少し弱いけどテクニックを持った上手い選手です。

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当然コーチは練習の時にしか見ていないわけですが、子ども達は日々学校の休み時間や放課後にサッカーをして遊ぶ中で自分の実力、他の子の実力をよく分かっています。

勿論、サッカーには戦術があって経験豊富なコーチの考えが正しいことが殆どだと思います。

でも、この試みは非常に良いことだと思います。選手に任せるコーチも素晴らしいと思いますし、子ども達が考えていることを知る良い機会だと思います。

子ども達で決めたメンバーでやった試合は迷いなく皆が思い切ってやっているような感じがします。

勿論、いつもそれではダメだと思いますが、時々そういう試みを行うことは非常によいことだと思います。

どんな失点も誰か一人のせいではない

私の子どもが所属しているチームで、県大会出場がかかる大事な試合で最後アディショナルタイムで、自分のチームのキーパーが何でもない相手のクロスボールをファンブルしてそれを押し込まれて負けた試合がありました。

その最後のワンプレーを終わらせておけば、PK戦になって勝負は分かりませんでした。小学生の子ども達ですから、キーパーの子に文句を言う子もいました。

その時、コーチが言った言葉が印象的でした。

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そもそも、攻撃されたきっかけは攻めている時にフォワードがミスをしてボールを取られたことがきっかけでした。その後中盤の戻りが遅れて、最後サイドバックの選手がクロスをあげさせてしまい、最終的にキーパーがキャッチする際もセンターバックが油断しこぼれ球に反応しなかったというのが原因だという話をしていました。

つまり失点の原因は全員にあるということを選手たちに言いました。

それを聞いた子ども達、特にキーパーに文句を言った子どもは黙って聞いていました。心に響いたんだと思います。

やはり試合直後にかける言葉というのは非常に大事だと思います。