少年サッカーに関わる私

少年サッカーに関わる立場での意見などを書いていきます。

フットサル習わせたらサッカーが上手くなると思っていませんか?

最近、フットサル場などが主催するスクールなどが増えています。フットサルを専門にやっている子は殆どいないと思います。大多数の子がサッカーをやっていて、サッカー上達のためにフットサルをやっているのが実情だと思います。

ここで重要なのが、サッカーとフットサルは似て非なるスポーツだということです。必要とされるスキルが全く異なります。サッカー上達のためのフットサルスクールであれば、その辺りもきちんと考えて指導してくれると思います。

但し、本当のフットサルスクールの場合は非常に危険です。フットサルはご存知の通りコートが狭く選手も密集しています。確かに足元のテクニックは上手くなると思いますが、それ以上に視野が狭くなる危険性があります。

 

例えば、サッカーであれば足裏で止めるようなトラップは、基本的にはしません。なぜならサッカーのピッチ上にはスペースがあるからです。スペースにボールを動かしながらトラップした方がその後のプレーを優位に進めることが出来ます。

また、使用するボールも大きさこそ同じですが実際は全く違うものです。フットサルのボールは重く殆ど弾みません。弾まないのでフットサルボールは非常にトラップし易いです。しかも人口芝の上でやるので、ボールが足に付きやすくコントロールし易いためサッカーが上手くなったように感じてしまいます。

フットサルの感覚でサッカーをすると、プレーが小さくなります。サッカーの試合で所謂ボールをこねる子がいますが、広いピッチでそんなプレーをしても意味がありません。それだけ視野が狭いということを自ら証明しているようなものです。

また、サッカーでは足元にゴロのパスばかりがくるはずもありません。殆どがバウンドしているボールです。そこでのトラップをフットサルの感覚でやるのは難しいです。

誤解のないように書いておきますが、私はフットサルを否定している訳ではありません。サッカーをしっかり分かった上で、フットサルのテクニックを身に付けることはサッカーの上達に繋がると思っています。

何度も言いますが、サッカーとフットサルは違うスポーツです。