少年サッカーに関わる私

少年サッカーに関わる立場での意見などを書いていきます。

性格的にサッカーの向き不向きはあるのか

良く言えば優しい子、悪く言えば大人しい子はサッカーに向かないという話はよく聞くと思います。実際どうなのかですが、やはりサッカーはコンタクトスポーツですので接触プレーを怖がる子は残念ながら向いていないと言わざるを得ません。

ただ、だからといって諦める必要はありません。本人がサッカーが大好きだけと接触プレーが苦手なだけであれば改善する余地は十分にあります。

 

優しい子というのはどうしても強く体をぶつけてはいけないんのではないか、またそのことによって相手に何か言われたら嫌だという思いが強いことが原因であることが多いです。

まず、サッカーというのは体をぶつけ合うことが当たり前のスポーツだということを教えましょう。ルールで認められているということを理解させることが重要です。それでも恐らく話をしただけでは納得はしてもプレーは変わらないと思います。

因みに私の息子も小学生時代、このタイプでした。私は息子に、実際の試合で自分がファールだと思うくらい強く当たってごらん、絶対ファールにならないからと一度アドバイスをしました。その試合では、いつもより強く競り合いにいっていましたが結局ファールは一度もとられませんでした。

その出来事で息子も納得し、激しくプレー出来るようになりました。

ただ、大人しい性格自体は変わっていません。ピッチに立った時に戦闘モードに切り替える術を覚えたのだと思います。

サッカーに限らずプロのスポーツ選手でも普段は大人しいのに、試合になったら激しくプレーするタイプの人は多いです。

 普段の性格というより、自分でスイッチを変えることができるかどうかが重要だと思います。

スライディング出来ない子どもが多い

少年サッカーの試合を見ていると、蹴らせないように足を出してブロックしに行くプレーはよく見ます。

ただ、最後シュートされたらほぼ失点という場面で届くポジションにいるにも関わらず、スライディングでシュートブロックにいかない選手が非常に多いです。

 

そのようなシーンで、Jの下部組織や強豪のクラブチームの選手は躊躇なくスライディングします。

これは練習環境の違いによるものです。普段から人工芝で練習している選手は、スライディングに対する恐怖心がありません。一方土のグランドで練習している選手は、やはり痛さを知っていますから躊躇してしまうのは仕方がないのかもしれません。

サッカー先進国のヨーロッパの国々と比べると日本は、グランドの面でまだまだ遅れています。

少年サッカーのPK戦は残酷

最近は、少年サッカーでもリーグ戦形式が多くなってきていますが大会になればトーナメントになります。引き分けになれば即PK戦になります。

蹴る人数は大人と違って3人です。当然サドンデスはありますが、キッカーに掛かるプレッシャーは大きいと思います。3人制ですから、自分が外したら負けの可能性が非常に高まるわけですから大変です。

 

全国大会を目指すような大きい大会になれば、PKで負けたチームの選手達はみんな号泣します。サッカーの厳しさと言われればそれまでだと思いますが、子どもにとっては残酷すぎるのではないかと思っています。

チームによっては、監督がキッカーを決めてしまうところもあるようですが、そこはせめて子ども達に決めさせてあげたほうがいいと思います。自信があって蹴りたいと思った子がやればいいと思います。

県大会の決勝とかでPK戦になって自分が外して負けたら、その子のトラウマになるのではないかと心配です。

尊敬すべき保護者

息子が小学生のとき、チームメイトに太っていてサッカーが上手ではない子がいました。サッカーが下手というより動けていないという印象でした。

そんな感じの子でしたので、試合にも殆ど出ることが出来ていませんでした。公式戦では1秒も出ることが出来ないという状況でした。

 

それでも、そのご両親はいつも試合を応援しに来て、自分の息子が試合に出ていないにも関わらず、チームを応援していました。とても自分には出来ないなと当時は思っていました。

そこから本人も努力したんだと思いますが、6年生の最後の方には上手くなって試合でゴールを決めることが出来ました。ご両親も大変喜んでいました。

本当に素晴らしいご両親だと思っています。

悪質なファールにはしっかりとカードを出すべき

少年サッカーでも勝利至上主義で試合をしているチームは多々あります。

厳しくいった結果、ファールになってしまうことは仕方ないと思いますし、それくらいの気持ちでやらないと上手い選手にはなれないと思います。

ただ、意図的にバレないようにユニフォームを引っ張ったりするのは、その子の上達のためになりません。

 

先日、ある試合を見ていたときにディフェンスの選手が相手フォワードに抜かれた際に、後ろから足をかけて止めました。当然、ファールになりましたがカードは出ませんでした。完全にキーパーと1体1になっていましたので、大人の試合であれば間違いなくレッドカードです。

審判の方も少年サッカーでカードは出しにくいかも知れませんが、やはりルールを破ったら罰があるということを子ども達に理解させないと、いろんな意味で成長に繋がらないと思います。